容疑者Xの献身

昨日に続いて、また公開中の映画の紹介。
「容疑者Xの献身」。
これもまだCM流れています。


容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
原作は言わずと知れた東野圭吾さんの直木賞受賞作品。
今更、わたしなどが説明することなどない名作。
で、どんな風になっているのかが一番の興味だったが、
とても上手くまとめられて映像化されていた。
それとテレビシリーズがあったので、
湯川先生ほか刑事さんなどのキャラがもう固まっているせいか
天才物理学者VS天才数学者との攻防に集中できた感じである。
ただし、テイストはテレビと違って、シリアスで
それもこの物語なら当然だろう。


冒頭は原作にないエピソードで、テレビシリーズ的な場面だったが、
とても見応えがあり、切れ味の良いものでかつ勉強になった。


未読、未見の方の為、詳しい内容には触れないが、
この作品の映画化の話を聞いた時、
一番気になったのは数学者の役を誰がやるかであったが、
堤真一さんは大変上手に演じていた。
まあ「39-刑法第三十九条-」などでその実力は証明済みであったが
京極堂を演じている時などでは、あれほど格好いい方が
一変していたのには舌を巻いた。
特にラストシーンは素晴らしかった。


そして映画を見てはじめて気づいたのだが、
隣のシングルマザー役が実は最も重要だということ。
松雪泰子さんはそう言う意味でほぼ完璧。


もちろん湯川先生の福山雅治さんは文句なし。
テレビと違って、湯川の感情が揺れ動く場面もあり、面白かったし、
刑事役の柴咲コウさん、北村一輝さんら
テレビシリーズからの人達は見ていて安定感があった。


満足。。