ボストン美術館 浮世絵名品展

少し前の話だが、久々に江戸東京博物館へ。
特別展示のボストン美術館、浮世絵名品展を鑑賞。
展示作品は数も多く、写楽、広重、北斎歌麿らの作品もあった。


教科書や歴史本などでおなじみの
北斎の冨嶽三十六景、尾州不二見原、
(大きな丸い桶を職人が作っている絵)
写楽の金貸石部金吉、
広重の東海道五拾三次などにはじまり、
日本初公開のものも数多く、
四期に分けて、様々な絵師の作品が展示されていた。


まず、驚くのは保存状態が大変に良いこと。
紹介HPにも書いてあったが、江戸時代の物がここまで
色鮮やかに残っていることには感心した。
特にベロ藍と呼ばれた明るい藍色が印象的。


入場者は多く、人気作品の前には人だかりができていた。
個人的に面白かったのは、歌麿と国貞がそれぞれ描いた蚊帳。
どちらも一本、一本丁寧だが、歌麿の方が目が細く緻密。
また、広重と国芳もそれぞれ酒呑童子を描いていたが、
広重の方はいかにも鬼という感じで、迫力があった。


常設展の方では、「錦絵にみる忠臣蔵」を展示。
舞台場面や役者絵がずらりと並び、これも一見の価値あり。
こちらは展示替えがあるので、また見に行くつもり。


できれば、ボストン美術館も、もう一度見たい。