ピカソ展

今日も巨匠の話。
「巨匠」ピカソ展が開かれている。
国立新美術館サントリー美術館で同時開催中。
両館あわせて二百三十点と国内では過去最大規模、
距離も近く(早い話が地下鉄の乃木坂駅六本木駅の距離)、
片方を見ると、もう片方が二百円割引、
と、いうことでもちろん両館見て回った。

行ったのが三連休の最後の日であったせいか、かなりの人出。
それでも、まずはじっくり鑑賞できた。
国立新美術館の副題は「愛と創造の軌跡」。
最初の妻を含めて、何人かの恋人を遍歴した人生が
年代順に並べられた絵を見ていくだけで、よく分かる展示になっていた。
描かれた女性が、時と共に変化していくのだが
ほぼ同時期に描かれたドラ・マールとマリー・テレーズの肖像からは
両人それぞれの個性が伝わってくるようだ。

サントリー美術館の副題は「魂のポートレート」。
自画像が何作か展示されていた。
解説でも書かれていたのだが、
青年期に描かれた自画像は初老の顔をしており、
死の前に描かれたものは若々しいのが興味深い。
しかも後者は単に若い以上の雰囲気を持っていたのが面白かった。