深川江戸資料館へ行く


近くを通ったので、ふらっと深川江戸資料館へ入る。
両国にある東京江戸博物館では、ありません。
清澄庭園のすぐ近くにある方です。


ここは大きくはないが、
江戸天保時代の深川佐賀町をモデルにした江戸の町の一角の展示がある。
具体的には火の見櫓、猪牙舟、土蔵、長屋などが建ち並び、
木戸、水茶屋、船宿、二八蕎麦、天麩羅の屋台なども見ることができる。


凝っているな、と思うのは、長屋の展示だ。
各長屋の住人の年齢、性別、職業、家族構成、
果ては名前までが想定されている。
例えば船頭、松次郎、独身、二十三歳という具合だ。


もう一つは、場内の照明。
これが変化して、朝の姿から、深夜の様子まで一日の町の姿を
感じることが出来るのが素晴らしい。
他にも季節の展示で七夕の風景なども楽しめた。
長屋やその他の店などに上がって座ることもできるので
時代物の世界を肌で感じたい方には、オススメの場所だと思う。


エピソードをひとつ。
広重の名所江戸百景のうち、江東区内を描いた数点が置いてあった。
すると、走ってきた女の子がいきなり上から両手をついて
「深川州崎十万坪」をばりばりに壊してしまった。
しかし本人は平然と破片をつかんでかきまわしている。
何をするんじゃと思って、近寄ると


ジグソーパズル……


おあとがよろしいようで。