シャラポア敗退

ウィンブルドン観戦。
昨日はアナ・イワノビッチが「奇跡のコードボール」で辛勝したが
今日は二回戦で早くもシャラポアが敗退。残念……


見ていて興味深かったのは、シャラポアではなくむしろ相手の選手。
クドリャフツェワという名前で、同じロシア選手で年も同じく二十一。


ただシャラポアは世界ランク二位に対し、クドリャフツェワは百五十四位。
おそらく、知名度も、人気も、収入も比較にならないはずだ。
アナウンサー曰く「この試合では、彼女の方には失う物がない」。
ところが、シャラポアの不調にも助けられたが、あっさりとストレート勝ち。


で、何が面白かったかと言うと、彼女が終始笑顔を絶やさなかったことだ。
サービスが不調で苛立った表情(それはそれで魅力的)のシャラポアに対して
プレーの合間に本当に無邪気に笑っていた。
例えばチャレンジの時。
(審判の判定に不服がある時、コンピュータグラフィックでの判定を要求できる。
但し一セット三回まで。要求した選手が正しかった場合は、カウントされない)


自分のサービスがフォールトと言われて、まだ早いうちからアピールした。
際どいが、まあ素人目にもフォールトだろうと思うサービスで、
案の定、コンピュータでもフォールト。そこで一度、微笑。


しばらくして、また同じようなコースのサービスで全く同じことをやった。
普通、二回も失敗すれば落ち込むと思うのだが、
「いやー、参った、参った」というような、本当に屈託無い笑顔。
まるで、その辺の区営コートで友達と遊びでやっているような雰囲気である。
これには、ちょっとこちらが参った。
解説者も「よくこんな表情ができますね」
そして、これは当然だが、勝った瞬間も、本当に嬉しそうな表情を見せた。


何事も「余裕」が大事と言うことかな。