相棒 劇場版

連休最後ということで、『相棒 劇場版』鑑賞。
大ヒットというのは間違いないようで、
一番遅い時間帯にもかかわらず人が入っていた。
客層は、老若男女という言葉がまさにぴったり。
子供から、かなり年配の方まで様々。


問題の映画の方だが、スケールが大きく、楽しめた。
冒頭のシーンは「あれ、これまだCMか」と勘違いするような場面だが、
その後は相棒ペース。
最初は右京さんと犯人の頭脳戦を描き、
中盤以降はマラソン会場を舞台にサスペンスへと変わっていき、
亀山刑事が大全開。
チェスを使って挑戦してくる犯人が新鮮で、
これで終わりと思うとまだ、というところは飽きさせなかった。


伏線の張り方が少し明らかすぎていたが、
終盤、動機面がかなりの時間にわたって説明されることから見ても
誰が犯人であるか以上に、どうしてこうなったかを
作り手は主張したかったのだろう。


そしてその主張は、自分は全く関係ないと言い切れない内容。
さすが、社会派『相棒』である。


これ以上書くとネタバレになるが、あと一つだけ、
逮捕後、右京さんと犯人が一対一で話す場面は圧巻であった。


テレビ版『相棒』のレギュラー、準レギュラーオール出演であり、
それだけでも嬉しい限り。
中では、木村佳乃さん演じる片山議員の老獪さ(若いのに)に、
いつもながら唖然とした。
伊丹刑事、亀山刑事と協力する場面が良かったです。
他、色々とありましたが、結構全編シリアスで、
笑いが少なかったような気がしたのだけが心残り。
友情出演の岸谷五朗さん、出方が最高でした。


これで当分の間、相棒ネタはないのかな……