ゴルゴ13 新番組

このところ、あまりに古すぎるドラマネタであった。
春の番組改編で新ドラマが始まっている。
少し、時事ドラマネタを。


まず『キミ犯人じゃないよね?
この枠は今まで結構面白い作品が多く、
しかも今回は本格推理物で期待していた。
案外、主役二人の弾け方が、弱めだったと思う。
あと、ケータイ刑事の鑑識の人が、これでも全く同じ役。
ただ、作家志望が主役で、各所で「才能のかけらも無い」という台詞が
出るたびに、ぐさっときて、見ていられなくて……
犯人の動機も、分かりすぎて……


もう一つは、『ゴルゴ13』。
正確に言うとドラマではなくアニメだが、一番楽しみにしていた。
コミック『ゴルゴ13』は、自分にとってバイブルみたいなもので
今まで、全巻を何度も、何度も読んできている。
最盛期にはビッグコミックの連載で読み、
しばらくして出る雑誌サイズのでまた読み
また少し経ってから発売の廉価版を買って読み返し、
単行本を揃えて再読を繰り返していた。(流石に今はしないが)
もちろん実写映画、二本も見たし、一度やはりアニメ化されたのも見たが
正直原作のイメージが強すぎて、ちょっと違うな、と思っていた。


で、今回のテレビ東京のアニメだが、
初回に「AT PIN-HOLE!」を持ってきたセンスはgood。
おそらく製作スタッフに、良い目を持った人がいるのだろう。
コミックでは第7巻に入っている作品。
何十年か前、友達と回しあって、これを初めて読んだ時、その友人が
「単純な話……なのに、無茶苦茶おもろい」と言った。言い得て妙。
初期作品中で屈指の名作であり、かつ、これほどゴルゴ13のキャラクターを
明快に描いた作品は無いと思う。まさに名刺代わりで、初回には最適。
あらすじは原作をなぞっており、台詞もほぼ原作通りであったが、
肝心の「一キロ先」が「二キロ先」に変わっていたのにはびっくり。
まあ、変えた理由はよく分かったけれど。
あと尺のせいか、一部の格好イイ台詞がカット。
「二発目を撃つことはない」とか。やや残念。
それと途中原作にないギャングの襲撃を入れたのは、銃の腕を見せる為かな。
ベッドシーンがしっかりあったのは、良きこと。
ゴルゴの声も良かったと思う。元々ほとんど台詞ないし。
むしろデイブなど脇役の方が、結構しゃべるので、声も気になった。
とは言うものの、上手く三〇分番組にしていたと思う。


テレビ東京さん、ありがとう。


次回はこれまた傑作中の傑作、「ROOM NO. 909」。
チョイスの良さには脱帽。
皆さんのベスト作品が登場してくると期待できる。
「鬼畜の宴」「帝王の罠」「落日の死影」など出るのでは。


もっともわたしのベスト作品は無理だろうな。
だってほとんど他人が支持してない作品だから。
どうも、趣味が他人とちがってしまう。
「いつも、そうです。これからも、ずっと」


「出ちまえ、血なんか、こんな血なんか」