豊島屋本店を訪ねました

アドミュージアム東京の坂口さんのお誘いで、古文書研究家の吉田さん、江戸研究家の三浦さん

と三十日午後、猿楽町にある豊島屋本店を訪ねた。

豊島屋さんと言えば、「山なれば富士、白酒なれば豊島屋」と詠われた酒販売の老舗。

創業は慶長元年。西暦で言えば1596年である。

つまり、関ヶ原の戦い(1600年)の前であり、まだ秀吉が存命中のことである。

小田原征伐の最中、秀吉から連れ小便に誘われた家康が関東へ移れと言われ、

それに従って江戸城へ入ったのが1590年のことであるから、

今の東京の基礎が築かれ始められた頃、創業されたことになる。

そんな歴史ある豊島屋本店の十五代目、現会長の吉村さんから

様々なお話や貴重な資料を見せていただいた。

戦災でほとんど焼失してしまったとのことだったが、その後古書店などを通じて集めてこられた

古書や錦絵、双六など、本当に興味深いものばかりであり、改めて豊島屋の歴史を再認識した。

(広重の作品)

帰りには現在豊島屋さんで売られている「金婚 十右衛門」までいただいて恐縮する。

その後は、三浦さんのご案内で、蕎麦の浅野屋に入る。注文して出てきた酒が、「金婚」。

話では東京の老舗蕎麦屋のほとんどに、「金婚」が入っているとのこと。

ふたたび、さすがと感心する。



二次会で行ったオシャレなバーも含めて、ずっと江戸ネタで盛り上がる。

楽しき一日。。