今日の『相棒』は衝撃的だった

本日放映分の『相棒』の「ボーダーライン」という話を見て
かなり大きな衝撃を受けた。
ご覧になった人もいると思うが、自分の中では
今年見たドラマはもちろん映画や読んだ本も含めても
一、二を争う作品かと感じている。


元もと、『相棒』は滅茶苦茶大ファンで、
シーズン1からずっと見ている。
基本的に一話完結のストーリーの多彩さで
全く飽きがこない。
サスペンス、本格推理、社会派など色々で
相棒役が変わった後も、
その質がずっと変わらないのだから素晴らしい。


で、今回の話だが、書くと長くなるので省略するが
どうしても職が見つからない三十代男性の
死体が発見されたことから始まり、
それには抵抗したような形跡があり
殺人事件ではないかということで
特命係のふたりが事件を調べていく。
まさに今、現在進行している社会問題に真っ向斬り込んだ作品で
ミステリとしてもとても面白いのだが、
それ以上にその真相がショッキングだった。
社会全体のことをしばらく考え込んでしまった。


ひょっとしたら、
自分では知らないうちに人を殺しているのかもと思わせられたりもしたし、
こういう作品を書かなければと思いもしたし、
近年は「自己責任」とか「他人のことには無関心」とか「下手な同情はいけない」
というようなことが普通に言われてきたが、
もういい加減そんな価値観ではのぞめない、
どうにかしないといけない時代になっているのだろう。


とにかくすごい作品だった。