『消えずの行灯 本所七不思議捕物帖』文庫本2

前日に続いて、
消えずの行灯 本所七不思議捕物帖 (双葉文庫)』のこと。
時は幕末、舞台は江戸の本所。
黒船来航で世間が大騒ぎしている時代。
鎖国という根本政策が大転換をとげることになる
変わり目の時代だ。
そしてそんな時には、旧来のモノが最後の
抵抗を示すようなことが多々ある。


従って基本的には時代ミステリであるが、
そんな新旧のぶつかりあいを背景に描いたつもり。
黒船に象徴される異国文化、科学の伝来に対し
旧時代の産物である怪談、本所七不思議。
ふたつが激突する事件をえがくことで、
その当時の社会全体の雰囲気が出せればと思って書いた。


今の時代とちょっと似ているかも……