逆転ペスカトーレ


久々に新刊のご紹介。
逆転ペスカトーレ』(祥伝社)。仙川環さんの最新作。


仙川さんの作品については以前、
医療ミステリー『治験』(双葉社)を紹介した。
医療を得意分野とされる作家であり、
次の『聖母(ホストマザー)』(徳間書店)では、
出版と相前後して実際に関連するような事件が起きて、
その先見性にうなった。


で、今回の『逆転ペスカトーレ』だが、ちょっと趣向を変えている。
題名からも分かるように、名付けて「料理ミステリー」。
苦境にたつレストランに入ってきたシェフが……
ネタバレしたくないので、詳しくは書けないが
使われているネタが斬新で、さすがは仙川作品と思わせてくれる。
個人的には今回は、特にへ〜と感嘆した。
料理の奥深さを全く新しい目で見ることができるようになる。


もちろん、いつもながらのジェットコースターストーリーであり、
先を全く予想させることなく、最後まで引っ張ってくれる。
それと、装丁がものすごく格好イイ。
仙川さんのブログとHPは、こちらこちら


楽しめます。。