病院へ行く

ここ三日、のどの腫れがひどく、飲食するたびに痛かったので、病院へ行った。
「日常話はいいよ、大した病気でもなし、心配しなくても、誰も心配してねえからさ」
そう思う人が多いであろうし、おっしゃるとおりだと思う、
が、しかし、自分にとっては大きな出来事であった。
と言うのも、歯医者には年に数回行くが、
それ以外の病院に駆け込んだことが、二十年近く無かったのだ。
その上、その時も、検査だけで「特に何も無いので様子を見てください」
と言われただけで、薬をくれなかった。
従って、自分の名前が書かれたあの独特の薬袋を見たのは十代以来である。
それがやたら新鮮であり、薬を一つ一つ丁寧に解説した紙も初めて見た。
周囲の人に聞けば、今は添付されるのが普通らしいとか。


今回、行って感じたのは、やはり行くべき時は行くということ。
すいません、当たり前のことで。
その前の二、三日間、内服薬、スプレー薬、うがい薬、のど飴など買い込んで
総掛かりでも効果がほとんど無かったのが、
ほぼその日のうちに炎症、痛みなど治まった。
小さい話だが、費用も買い込んだ薬の代金の半分も掛からなかった。
もちろん、今回の自分の例がそうであっただけで、
いつもそうとは限らないだろうが、
今後のためにも色々と良い経験になった。


ここまで書いて、治って気分が良くなったせいもあるだろうが、
久しぶりの体験に少しはしゃぎ気味の自分に気づいた。


って、「お前、年なんぼや」、と怒られそう……