「死んでたまるか」、「おかしな猫がご案内 お江戸はニャンとこうだった」「盗まれた小町娘 阿弥陀小僧七変化」のご紹介
本の紹介です。
伊東潤さんの新刊「死んでたまるか」(新潮社)。
伊東さんと言えば、歴史作家の中でも独特の見方を持った方で
俗な言い方だが、目から鱗の作品が多数ある。
そんな中で、今回は大鳥圭介を書かれた。
大鳥と言えば、秀才だが嫌な奴みたいなイメージが小説や
映像で描かれてきたが、この作品ではその諦めない、
しぶとい生き方を描いて、今までの大鳥像をものの見事に
ぶち壊していて、読後感が爽快だった。
歴史小説って面白いと思わせてくれる作品、おすすめです。
もうひとつ。
「おかしな猫がご案内 お江戸はニャンとこうだった」(KKベストセラーズ)。
現代のサラリーマンが猫に連れられて江戸時代へ、
そこで当時の生活を色々と見聞きする漫画です。
とても読みやすいものですが、中身はあまり知られていない
江戸の日常生活に触れていて、とても面白かった。
各章にコラムがあり、これは歴史研究家の板嶋恒明さんの
書いたもので、本当に興味深い内容になっている。
こちらもおすすめです。
さらにもうひとつ。
飯島一次さんの新刊「盗まれた小町娘 阿弥陀小僧七変化」(双葉社)。
新刊を次々に出しておられる飯島さんの新シリーズの始まりです。
「こんな盗賊見たことない!」
また、新しい楽しみが増えました。
こちらもおすすめです。